腹腔鏡下手術

胆嚢摘出術

2019.09.13

胆嚢摘出術は腹腔鏡下手術の中でも最も普及している手術です。
胆石症、胆嚢炎、胆嚢ポリープ、胆嚢腺筋腫症、一部の早期胆嚢癌にも適応されます。
当院では胆嚢の良性疾患の予定手術には単孔式手術を、胆嚢炎などには従来の4孔式の腹腔鏡下手術を行っています。
当院の手術の特徴は、吸収糸で胆嚢管の結紮処理を行いできるだけ体内に金属クリップを残さないことがあげられます。
総胆管結石合併症例では腹腔鏡下胆嚢摘出術の前後で内視鏡的乳頭切開術により結石を除去しています。

胆石症と総胆管結石症

食後(とくに卵や油もの)にみぞおちから右上腹部が痛くなる場合、典型的な胆石発作です。重症化することもあります。総胆管に結石がある場合を総胆管結石症といいます。急性膵炎や黄疸の原因になり、早急な治療が必要です。

胆石症の症状

右の上腹部やみぞおちに違和感から強い疼痛まで起こりえます。
吐き気や嘔吐を生じることもあります。
症状のある胆石症は胆嚢摘出術の適応です。

藤本病院での胆嚢摘出術の実際

  • 手術適応は胆石症、胆嚢腺筋腫症、胆嚢ポリープ、急性胆嚢炎、一部の早期胆嚢癌
  • 軽度炎症までの予定手術は単孔式(RPS)を標準手術
  • 高度炎症例は早期の緊急手術;4ポートを標準手術
    適宜術中胆道造影、C-tubeドレナージを施行。
  • 総胆管結石合併例は手術前後で内視鏡的治療(ERCP、EST)
術後瘢痕